鉄平さんのこと

いよいよTwitterでドラマーの公募に踏み切った。

理由は至ってシンプルだ。

大王ヤリイカさんとしてはもう少し活動ペースを早くしたい。

それに対して現ドラマーの鉄平さんは忙しすぎるというだけの話だ。

何かを決断するときにややこしい後付けは特別必要じゃない。

 

もともと彼は正規メンバーでは無かった。

今と同様にメンバー探しに明け暮れている俺に助け舟を出してくれたのが彼だった。

 

ドラマーが見つかるまで止まっているのは勿体ない。簡単なドラムでも曲を形にすることでメンバーを探しやすくできるんじゃないか。

そう言ってスタジオに入り、ずるずるライブまでこなしてくれている。

 

本当に感謝しています。

 

 

 

彼は本当に音楽が好きだ。

 

俺が持ってきた曲に色んな色を塗ってくれる。歌心のある彼との曲作りは本当に楽しい。

 

ライブ後、共に悩んだり、次の展望を考えたり、彼には好きなものに対する妥協が無い。

知らぬ間にドラムも上達しているし、

今作っている新曲に対する向き合い方も素晴らしい。

俺も負けていられないと思うし、本当に良い関係を築けていると思う。

 

本当に鉄平さんと一緒にバンドを組めて良かった。

 

こんなにも鉄平さんを好きになるとは思ってなかった。

 

ただ彼には全力を注ぐバンドや、ソロ活動が他にもある。

 

 

 

彼を好きになればなるほど、雨が降りそうな気がする。

 

 

 

本当に恐ろしい人間だ。

 

どこまでいっても時間を生み出す事は出来ない。

 

他のバンドのスタジオ終わりや、ライブ終わりにスタジオに来る彼の負担を少しでも和らげたい想いと、自分達の活動ペースを早くしたい想いから、このような決断をしました。

 

と言っても、メンバー内で早くドラマー探さなあかんなー。みたいな会話もしてしたし、身近な方にはお声掛けもさせていただいていました。

それでもなかなかドラマー探しは難しいもので今回の公募に踏み切ったわけです。

 

今すぐクビみたいな話でもないんですけどね。

メンバー見つかるまでもうちょっと無理してもらいます。笑

明けましておめでとうございます

年が明けたな。

気付けば毎年、年が明ける。
気付かなくても年が明ける。
あっという間にまたお正月が来る。
なんてブログに向かない人間なんだといつも嘆きたくなる。

嘘だけどな。

毎年色々あるが、去年も色々あった。
ギャーギャーズがなかなか活動できなくなって、新しくバンドを組んだ。
その名も『大王ヤリイカさん』だ。
ライブはまだ1度しかしていない。
ギャーギャーズも数えるほどだった。

ライブ本数が極端に減ったが、俺個人としては、かなり音楽と向き合えた年だった。

ギャーギャーズではギターアレンジに徹するという、自分で勝手に決めつけていた役割分担で、人の曲の上に乗っかっていただけだった。

別に悪いわけでも無いし、俺が作曲したところで今までのバンドの色と違うものが出来てしまう点で、なにか違和感があった。

俺が首謀者の新しいバンドでは気にせず曲を作れたし、やりたい事が溢れ出した。
ライブをやるために、曲を完成させる責任も学んだと思う。

新しいことをするのは楽しい。

そんな大王ヤリイカさんの2回目のライブが1/10にある。
是非見に来てくれ。
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紆余曲折あったが、ギャーギャーズにも楽曲を持っていけるようになった。
結局は自信だったり勢いが足りなかったんだろう。

やってみるもんだ。

人に言われて気付くもんでも無いだろうし、自分で見つけなきゃいけない物だと思う。

大王ヤリイカさんを始めてれて良かった。

ギャーギャーズは1/17にファンダンゴでワンマンだ。f:id:gyaagyaa8989:20220106013935j:plain
俺が作った新曲も披露する。

吉と出るか凶と出るか、新春大みくじだ。
是非遊びに来てくれ!

今年は去年積み重ねたものをどんどん出せていけたらなぁと思う。

世知辛い世の中だが、今年もどうぞ宜しく。

東京ライブと地震のこと

なんか寝れなくなったから久しぶりにブログを書く。

コロナ禍でなかなか行きにくかったが、東京にライブをしに行った。
あすなろ白昼夢と東名阪を回るツアーを組んでいたんだが、名古屋は中止、東京は延期するか迷ったが、あすなろ白昼夢は出演キャンセル。俺たち単体で東京に行くことになった。

こんな時代だからな。誰も悪くない、と言うしかないよな。

出来るやつがやればいいと思う。

まぁ久しぶりに東京に行って、久しぶりに会えた人もいたし、結果的に行って良かった。
賛否両論あるだろうが、みんなルール守ってやってんだから。


帰りに地震が起きた。


足柄SAでバンドメンバーと風呂に入ってたんだ。
ちょうど体洗って、湯船つかって2,3分過ぎたころ、いきなり停電したんだ。

もともと街灯が少ないのもあって、真っ暗になった。
あまり動かない方が良いよな。と話していたら、地震が起きた。

あぁ、停電の理由はこれか。

結構揺れたが、お湯の中だったから、実際、どれくらいの規模なのかもわからなかった。

手探りで身支度をし、状況を確認した。

福島県沖、M7.1

ショックだった。

復興支援の名目で何度かツアーに行っている場所だからな。
街が少しずつ活気付いていくのをこの目で見てきたし、来月にはまた同じ東北ツアーをする。



しかし、1人は不安だよな。
俺たちは5人で行動していたから、落ち着いていられた。

SAでは、知らない人同士、情報を共有したり、気軽に話掛け合っていた。

なんかこういうのが大事だし、なんか良いなと思えた。
みんな温かい。

不謹慎かもしれんが、コロナなんて大したことないな。って思える瞬間があった。

ソーシャルディスタンスだの不要な会話だの、
もっと大事なもんのがあるんじゃないかな。



もうすぐ朝が来る。

少しはテレビで知ることができるかな。

みんな、どうか無事でいてくれ。

新しい事を始める理由

不運というものは何故か重なる。

 

嫌なことだから、目立って覚えていると言うのも有るかもしれない。

 

またまた重なった悪いことに対して、最近の出来事を更に足してしまうこともあるだろう。

 

スタジオ帰りの夜道で、パーン!という音と共に、俺の足に何かが飛び散った。

 

その数秒後に乗っていた自転車がパンクした。

 

実際にはタイヤが破裂していた。

 

癇癪玉を踏んだみたいだ。

 

家の近くで助かった。

 

家からスタジオまでは片道7.5キロある。

クロスバイクで30分程だ。

 

普段は車で移動するのだが、今日は自転車だった。

 

実は今日、車を車検に出したんだ。

 

思いもよらぬタイミングで2つの交通手段を失ってしまった。

 

ただただ唖然としている。

 

車は週末にでも帰ってくるが、明日の通勤をどうするか。

 

駅は、家からも、職場からも遠い。

 

俺の手持ちのカードでは、答えは1つしか出せない。

とても早起きになる。

こんなブログを書いている時間があるなら寝るべきだ。

 

しかし、現実逃避してしまうのだ。

 

時間や、体力的なものもそうだが、金銭的にも辛い。

 

クロスバイクだからな。

 

タイヤを変えれば、新品のシティサイクルが買える位の値段にもなる。

 

普段なら大したことはないのだが、車検で金が飛んでしまうのだ。

そして、つい最近、市民税を払ったばかりだ。

 

元々、払わなければいけないものではあるが、たった数日で出費がなかなかエグい。

 

かと言って、普段は自転車通勤をしている俺にとっては、早々に、自転車をどうにかしなければ、

毎日早寝早起きをしなければならない。

 

...

 

言葉にすると、健康的で笑えてくるな。

 

メルカリだ。

俺にはメルカリしかない。

メルカリを始めてみることにする。

ラクタを売るのだ。

 

今決めた。

 

 

興奮と熱量

映画の中では割とタイムリープ物が好きだ。

 

もう一度やり直せたら。

やり直したとして自分がどう変わるのか。

という発想が自由で良い。

 

そして絶対的に現実では起こり得ない話だ。

 

もし自分がタイムスリップ出来るとしたら、間違いなく昨日だろう。

 

何が言いたいかというと、

 

サザンオールスターズの配信ライブを見逃したんだ。

 

とてつもなく凹んでいる。

 

ずっと気にしていたし、先日もスタジオで話題に上がったのに、何故か忘れていた。

 

普段のライブでチケットを買っていれば、忘れる事はなかっただろう。

 

わざわざ、お客さんの居ない、配信ライブで、横浜アリーナを使う理由。

 

普段は観れない近さでの、計算尽くされたライブ演出。

 

とにかく楽しみにしていた。

 

俺らがやる配信ライブでは見逃し配信というものがあるが、サザンのライブには無い。

 

正直、理想だと思う。

 

みんなで同じタイミングで、同じ物を観て、楽しむ。

 

それがライブだ。

 

俺のやってるバンドだと、その場その場でアドリブが入ったり、お客さんの熱量に負けて雑な演奏になってしまう事がある。

 

そこから熱量を引くとただ雑な演奏だ。

後から自分で観ると、酷いものだ。

 

自信を持って、丁寧に演奏しろというだけの話だが、それが出来たとして考えは変わらないだろう。

 

現場に居る感動と興奮と爆音が大事だと思う。

 

俺が求めているのは、画面上でも無く、時間の巻き戻しでも無く、ライブだ。

 

本音を言えば、サザンの配信ライブは観たい。

 

しかし、この思いは次に繋がる。

 

次は本物を観に行く。チケットが取れなければ、その次だ。

 

結果、それで良かったのだろう。

 

再確認だ。

 

そう自分に言い聞かせてやけ酒を飲む。

 

未来を考えてみた。

金曜ロードショーで、3週連続、バックトゥーザフューチャーが放送されているのは、知っているか?

 

先週の金曜日にパート1が放送された。

 

過去の名作だ。

一度は見た事がある人も多いだろう。

タイムマシーンで過去に行くアレだ。

 

久しぶりに観ると、やはり面白かった。

 

待ちきれずに動画配信サービスで、パート2を観た。

 

ストーリーは勿論だが、今だからこそ面白いと思える描写があった。

 

パート2は1989年上映で、31年前の映画だ。

 

2作目では、未来に行くことになるのだが、

その未来というのが、当時から26年後の未来なのだ。

 

つまりは2015年。

俺らはいつの間にか追い越してしまっていた。

 

 

スピルバーグが想像した未来では、車が空を飛んでいた。

 

しかし、ブラウン管テレビはまだ存在し、インターネットや、スマートフォンは存在しない。

ファッションは少しSF風だ。

 

今だからこそ、違和感を感じるが、俺が映画を見た頃は、何も疑わずに未来はこんな風になると思ってた。

誰だって、26年後の世界なんて、簡単に想像できないよな。

 

今から26年後には車は飛んでいるのか。

 

それとも、北斗の拳みたいに、街が廃墟と化しているのか。

 

まぁそこまで大袈裟に考えても仕方ないんだがな。

 

ライブハウスにお客さんが戻ってきた時、どんな風にライブが出来るか。

それぐらいは、ちゃんと想像して、考えないといけないよな。

 

早くお客さんを入れて、以前のように、ライブがしたいな。

車輪

仕事終わり久しぶりに一杯飲みに行った。

これもまた楽しい。

 

1年と少し前に今の街に引っ越しをした。

 

知らない道や、知らない店。普段乗らない電車の路線。

少し寂れた街だが、俺には輝いて見えた。

 

毎日更新されていく、どうでも良い知識や、通勤の近道。

 

毎日が楽しかった。

 

それが最近、復活しているように思う。

 

1年も経てば慣れてしまう街での暮らし方が、また更新されている。

 

周りが大変なのはわかっているが、たった2ヶ月の自粛で大事なものを見つめ直せるのはデカい。

 

人間は本質を忘れちゃダメになってしまう。

 

 

冒頭にも書いたとおり、仕事終わりに一杯ひっかけてきた。

 

昔よく行ってた立ち飲み屋だ。

 

ここの特徴は、店がある程度広く、常連がくっつかない。

ここでの俺は、いつも、一期一会の会話をしているように思う。

 

今日、俺の横にふらっと現れた男は、ベーシストだった。

 

店員が俺に対してライブハウスの話や、家でギターを弾いているのか。と言う話題から会話に入ってきた。

 

家のベースは埃を被っていると話す50代のベーシスト。

 

実際のところ、珍しくもない話だ。

ノルマを払って何回かライブをしたと言う人が多い。

 

それが別に、悪い事とも思わないし、好きなアーティストの話をすれば面白いからな。知らないアーティストを教えてもらえれば万々歳だ。

 

俺は普段通り、年甲斐もなく、遊びみたいなものでバンドを続けていると話す。

 

すると、会話の中からツアーの話や、大きめのハコでのワンマンの会話が出てきた。

 

30年前にきっと活躍していたバンドだ。

少し焦ったが、時代が違うのもあって、知らないのは失礼にはあたらなかった。

 

実際、知らなかったがな。

 

俺も自分のバンド名を出すと、変に敬語を使われる時がある。

そういうのがあまり好きじゃない俺にとっては、良い距離感だった。

 

しかし驚いた。

 

やはり、どこでライブしていたかの話になる。

話していくうちに1つのライブハウスの名前が上がった。

 

ファンダンゴだった。

 

ファンダンゴはとにかくお世話になっているライブハウスで、スタッフとも親友の様に接している。

時代は違えど、そのベーシストも同じだった。

 

そこからの会話は、とにかく共通の話ばかりで、こんな事もあるんだな。と思った。

 

思わずファンダンゴの加藤さんに電話した。

 

かなり好きなバンドだったらしく、疎遠だったかつての友に加藤さんも喜んでいるのがわかった。

 

実際にライブを見ていないし、音源も聴いていないが、

下手くそで、バラバラで、とにかくカッコ良いバンドだったみたいだ。

 

何も知らず世代交代をして、俺らがそれを引き継いでいるような気がして、とにかく嬉しい気持ちになった。

 

別に使命感は無いが、加藤さんから見るファンダンゴの歴史の中で、その2バンドがちょっとしたダイジェストになっていれば、それはとてもドラマチックだ。

 

俺らが引退した後、ファンダンゴでは、当たり前のようにそんなバンドがまた現れるんだろう。

 

車輪のように回り回って

俺が50歳を過ぎた頃、そいつと立ち飲み屋で出会えたら面白い。